令和7年2月議会での菊地 格夫議員の代表質問を全文公開いたします。

会派そうせいと維新の菊地格夫です。早いもので、議員になってからもうすぐ2年になろうとしています。私の家族や友人、県庁の元同僚をはじめ、たくさんの市民の皆様から応援していただき本日議員として2度目の代表質問に立たせていただけたことに感謝いたしております。また、議員になってからご指導くださいました先輩・同僚議員の皆様、議会事務局と当局職員の皆様方に深く感謝申し上げます。
さて、世界がコロナ禍から立ち上がり新しい日常にようやく光を見出そうとしていた頃、ロシアがウクライナへの本格的な軍事侵攻を開始し昨日で丸三年が経ちました。予測不可能で混乱する今日のような状況は英語で綴りをVUCAと書き、ブーカと呼ばれています。ブーカとは変動性、不確実性、複雑性、曖昧性を意味する英単語の頭文字を繋げたもので、ビジネスの世界でも広く使われるようになっています。食糧不足や物価高が世界を急速に混乱に陥れている今日の状況はまさにブーカと言えます
私の経験を通して得た感覚で、常に意識しているものが「寛容性」であります。大陸に住む人々は、自国に流出入する人に対して、ある程度の寛容性を持っています。地続きの、地平線の向こうから、人は行き来するものだという感覚が文化の中にあり、かつて私はそれに助けられてきました。翻って、島国である日本では、そのような感覚は後天的であり、持ち合わせている人は多くはなく、多様な人々が行き来するグローバルな時代に 必要な感覚だと感じています
地方創生の取組が本格的に始まってから10年の節目を迎える中、人口減少と地域の未来に関する新たな知見が示されています。様々な調査研究により、地域における人口減少率と、住民が抱く地域の未来への希望との間に相関関係があることが明らかになってきました。さらに注目すべきは、この「地域の未来への希望」が、地域社会の寛容性と強い因果関係を持つという点です。特に、住民の政治行政への関心や信頼度、まちづくりの動向が、地域の未来への希望に大きな影響を与えることが示されています。予測が困難で変化の激しいブーカの時代において、地域社会の寛容性は、本市が地方創生を推進していく上で重要な鍵になると 考えます。
それでは、通告に従い、質問させていただきます。