令和8年2月議会 菊地議員 賛成討論全文公開

 会派そうせいと維新の菊地格夫です。会派を代表して、議案第2号令和8年度秋田市一般会計予算の件について、賛成の立場から意見を申し上げます。

 令和8年度一般会計予算案は、沼谷市長ご就任後初の本格予算であります。市長の理念と想い、そして本市の未来に対する明確なビジョンが色濃く滲む予算案であり、言わば、「歳出入改革」と「プラスの循環戦略」のふたつの言葉に象徴される予算と捉えております。

 本市を取り巻く財政環境は、依然として厳しい状況にあります。加えて、歳入の大幅減による財政規模の縮小という、極めて厳しい局面での予算編成となりました。しかしながら、こうした逆風の中にあっても、市長は、ゼロベースで聖域なき徹底した行財政改革を断行するとともに、市民福祉の向上に全力で取り組む姿勢を鮮明にされました。その覚悟と決断が、本予算案の随所に表れていると捉えております。

 注目すべきは、歳入歳出改革に覚悟とスピード感をもって取り組み、「財政の健全性の向上」と「財政基盤の強化」に向けて大きく踏み出したことであります。

 第一に、市債や基金に頼る財政運営からの脱却です。これまで本市の財政運営における最大の課題は、恒常的な収支不足、それに伴う主要2基金の先細りと市債残高の累積でありました。健全かつ安定的財政基盤を確保するためにも、基金等に依存しない持続可能な財政構造への転換が不可欠であり、その方向性が示されたことは、大いに評価できます。

 第二に、行政経営会議のあり方を抜本的に改め、スクラップ・アンド・ビルドや評価指標の可視化の徹底などによる事業見直しを進め、計118事業の廃止・見直しを図られました。本市がかつて先進的に取り組んできた「行政棚卸し」の精神が、現代の行政課題に即した形で蘇り、実を結んだものと受け止めております。既存事業の聖域なき見直しは、政治的にも困難を伴う決断であります。そして、限られた財源で質の高い市民サービスを展開するための、また、歳入に見合った歳出への構造改革としての苦渋の決断でもあることを、私たちは理解しております。

 第三に、組織改編として財政部が新設されました。財政ガバナンスの司令塔機能を強化し、全庁的な財政規律の確保と戦略的な財源配分を実現するための体制整備であり、今後、財政ガバナンスがより的確に機能することを大いに期待するものであります。

 また、本予算案は、第15次秋田市総合計画のスタートを飾る予算でもあります。新たな展望に立つ秋田市の未来図として「秋田市『プラスの循環』プラン」が策定されました。

 プラスの循環社会の実現を図るため、5つの戦略が打ち立てられていますが、初年度予算においては、「稼ぐ」ための環境づくりを図るため、戦略1「地域産業の活力を高め、働きがいのあるしごとの場をつくる」および戦略2「まちの魅力を高め、秋田市への新しいひとの流れをつくる」政策に重点投資するなど、極めて戦略的な予算配分となっております。循環を生み出すためには、まず経済の活性化によって「稼ぐ力」を高めることが先決であるという、明確な優先順位が示されています。

 さらに、喫緊の課題である防災・減災対策やクマ対策の強化をはじめ、地域経済の活性化と雇用対策、子育て支援など、市民が切実に求めている分野に、限られた財源が効果的に配分されております。市民ニーズを的確に捉えた新規事業を組み込むなど、メリハリの効いた予算編成がなされたものと捉えております。

 さて、本予算の適正な執行を期する見地から、特段の配慮をいただきたい点について、以下、申し上げます。

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